耳鳴りの概要と名医の条件について

耳鳴りについての概要
定義
耳鳴りは、実際には音がしていないのにもかかわらず、どちらかの耳元や耳の奥でキーンという音やジーンという音を感じる現象です。
症状
さまざまな音が聞こえることがあり、高音や低音、キーンという音やジーンという音、ジュージューとした音、ピーピーとした音などが一般的です。
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耳鳴りの種類と原因
主観的(自覚的)耳鳴り
患者自身が耳鳴りを感じるが、外部の人が聞こえないもので、以下などの耳の病気のために起こるものが一番多いです。
- メニエ-ル病
- 突発性難聴
- 内耳炎
- 内耳の病気
- 鼓室硬化症
- 中耳炎
客観的(他覚的)耳鳴り
医師や他の人が患者の耳から発する音を聞くことができるもの。
血管異常、血管性耳鳴りや筋肉性耳鳴りであることが多いです。
日常生活でできる耳鳴りの軽減方法
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けない、ヘッドホンやイヤホンを1時間以上使ったら耳を休ませる、など耳への負担を軽減するよう心がけましょう。
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耳鳴りの治療法
残念ながら、耳鳴りの特効薬はありませんが、耳鳴りの原因が明らかになっている場合には、その治療を行う必要があるため、耳鼻科を受診して検査を行ってください。
原因に対する治療
耳鳴りの原因が特定できれば、その治療が行われます。
音響療法
耳鳴りよりも小さな音を長時間流して聞くという治療法で、聞き続けて耳鳴りが際立つような静かな環境をなるべく作らないようにすることで、耳鳴りが気にならないようにしていきます。
補聴器のような形をした機器「TCI(tinnitus control instrument;耳鳴り制御機器)」を用いて行うのが主流です。
すぐに効果が出ないため根気よく続ける必要があります。
高価なため購入が難しい場合はCDなどの音源を、補聴器を介して聞く方法もあります。
認知行動療法
耳鳴りに対するストレスや不安の管理を目的とする心理的なアプローチです。
耳鳴順応療法(TRT療法)
「音響療法」と「指示的カウンセリング(耳鳴りに対する正しい理解・知識を学ぶこと)」を組み合わせることで、耳鳴りを完全消失させるのではなく、“耳鳴りとの共存を目的“として、耳鳴りを気にしなくさせる治療法です。
欧米を中心に行われており、日本でも10年前くらいから広まってきた新しい治療法になります。
耳鳴りの名医の条件
耳鳴りは、耳鼻咽喉科に受診しましょう。
耳鳴りはさまざまな原因(病気)から来る場合もあるため、耳鳴りが起こる原因(病気)について熟知しており、治療経験豊富な耳鳴りの専門医であることが望ましいです。
また、耳鳴りは原因がはっきりしない場合が多く、特効薬や著効する治療法がないため、患者とのコミュニケーションが円滑で患者の症状や不安に理解を示してくれる医師であるかを見極めることが大切です。
椎間板ヘルニア治療の名医について
椎間板ヘルニアについての概要

椎間板ヘルニアとは、脊椎の椎間板が損傷し、内部のゼリー状の物質(髄核)が椎間板から飛び出た状態を指します。
通常、椎間板は椎骨同士のクッションのような役割を果たし、脊椎を支え柔軟性を提供しています。
椎間板が損傷すると、患部周辺の神経に圧迫がかかり、痛みやしびれ、筋力低下などの症状が生じることがあります。
椎間板ヘルニアが頸部に起これば(頸椎椎間板ヘルニア)、上肢のしびれや痛み、首の痛みが症状として現れます。
一方、腰部(腰椎椎間板ヘルニア)に起これば、下肢のしびれや痛み、腰の痛みなどが症状として現れ、さらに酷くなると膀胱・直腸障害などが出てくることがあります。
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椎間板ヘルニアの内視鏡手術の治療選択の注意点

一般的に手術をせずに消炎鎮痛薬や内服治療などの薬物治療、理学療法などで症状は軽快しますが、痛みが強い場合には神経ブロックなどを行い痛みを和らげます。
それでも治らない場合や下肢の脱力、排尿・排便障害が出てくるような場合には手術が行われます。
内視鏡手術は、椎間板ヘルニアの治療法の一つで、比較的非侵襲的な方法です。
内視鏡手術は一般的な手術よりも回復が速く、傷口も小さいため、入院期間が短く患者の生活への影響が少ないことが利点です。
ただし、手術が必ずしも適切な選択肢ではなく、患者の症状や椎間板の状態によっては他の治療法が適している場合もあります。
椎間板ヘルニア内視鏡手術を名医に依頼するべき理由

椎間板ヘルニアの内視鏡手術は微細な操作が求められるため、名医に依頼した場合には手術の成功と合併症のリスクの低減が期待されます。
また、名医は最新の治療法に常に精通しており、患者に対して手術以外にも最適な治療プランを提供してくれます。
腰椎椎間板ヘルニアと診断されて手術を受けたものの、下肢の痛みやしびれ、腰の痛みなどが取れないなどといったトラブルが比較的多く見受けられますが、名医の場合には、何よりも手術前の診断が正確なところがもっとも重要な点です。
このため、名医が診断と治療(手術など)を行うことで症状の改善の可能性が高くなるのです。
椎間板ヘルニアの内視鏡手術治療で名医と一般医師・専門医とどのような違いがあるのか

椎間板ヘルニアの内視鏡手術を行う名医は、その手術に特化した専門知識と経験を有しています。
一般の整形外科医も内視鏡手術を行うことはありますが、名医との違いは手術の専門性や微細な操作においての熟練度にあります。
名医は、多くの難しい症例の治療も経験していることから、高い成功率とともに合併症のリスクが少ないことも重要なポイントです。
椎間板ヘルニア内視鏡手術の名医の条件
椎間板ヘルニア内視鏡手術の名医にはいくつかの条件があります。
手術の成功と患者の安全性が重要ですから、口コミやネットの評判、テレビ出演による情報は必ずしも当てにならないことを見極めることが大切です。
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BeMECは日本トップ名医の診察・治療にお繋ぎします
重篤な病気にかかっていたり、特殊な治療が必要な場合など、近所の医療機関では治療に対応できないケースも少なくありません。
そのような場合、名医からの治療を受けるために医師紹介サービスを利用するのもひとつの方法です。
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また、確実に名医の診察・治療が受けられるよう、外来予約から受診までの手続きを代行いたします。
自分または家族の病気を治すために、名医に診てもらいたいという方は、ぜひ一度BeMECへご相談ください。
不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の名医について
カテーテルアブレーション治療についての概要

カテーテルアブレーション(Catheter Ablation)は、心臓の不整脈を治療するためのカテーテル手術の一つです。
不整脈の発生源となる異常な回路や興奮を発生させている心臓部分を焼灼(アブレーション)することで、正常な心臓のリズムを回復させることを目的としています。
カテーテルアブレーションは、通常、薬物療法が効果的でない場合や副作用が問題となる場合に適用されますが、近年では薬物療法が効果的な場合でも、薬の定期的な服用や頻回の外来通院を避けたい方に対して積極的に行われるようになっています。
ほとんどの場合、手術時間は2~3時間で終了しますが、難しい不整脈の場合は5~6時間かかることもあります。
苦痛がないように、鎮痛剤や鎮静剤を状況に応じて使用します。
主な対象となる不整脈は心房細動、心室細動、発作性上室性頻拍や心房粗動などです。
カテーテルアブレーション治療を名医に依頼するべき理由
カテーテルアブレーションは高度な技術と経験が必要な手術のため、名医に依頼することが望ましいです。
名医は豊富な経験と知識を持ち、最新の技術や治療に精通しているため、治療の成功率が高まります。
特に、心房細動では直径約2センチ前後の肺静脈の入り口を全周性に治療を行う必要があるため、30〜60カ所以上の通電が必要になり、他の不整脈に比べ治療箇所の範囲が広く時間を要する場合が多いです。
そのために心房細動では再発も比較的多く2回目の治療が必要になることもあり、1回の治療での成功率上昇も課題となっています。
名医の場合には、難しい症例を多く経験しているため、1回の治療で成功する可能性が高いことも大きなメリットの一つです。
また、脳梗塞などの合併症のリスクが少ないのも名医ならではのメリットと言えます。
カテーテルアブレーション治療で名医と一般医師・専門医とどのような違いがあるのか
名医は通常、専門的なトレーニングと経験が豊富であり、特定の治療領域において卓越した技術とともに豊富な知識を有しています。
カテーテルアブレーション治療においても、名医は最新の技術や知識にアクセスし、研究を行うことで最新かつ先進的な技術、知識を進化させています。
一般医師や専門医も治療を提供できますが、名医はその分野での専門性が高く日本の不整脈治療をけん引し、一般医師や専門医を指導する立場です。
カテーテルアブレーション治療の名医の条件
カテーテルアブレーション治療の名医としては、以下の条件が考えられます。
- 心臓血管領域の専門的なトレーニングと経験が豊富であること
- 高度な技術と手術経験があり、最新の治療技術・知識が豊富なこと
- 治療に対する研究などを行い、常に先進的な治療方法を進化させていること
- 患者とのコミュニケーションが得意で、患者の個々の状況を適切に理解し、治療計画を立てる能力があること
- 医学の最新の進展や診療ガイドラインに常にアップデートされているだけでなく、診療ガイドラインを作成する立場であること
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日本人に合った最適な食事バランスや理想的な食事方法を解説
からだは『食べ物』からできています
私たちの身体の中では、日々たくさんの細胞が生まれ変わっています。
その細胞の材料となるのが『食べ物』です。
つまり、身体はあなたが食べたものでできているのです。
当然、食事の質が生まれてくる細胞の質に影響します。
質の悪い食事は、代謝を低下させたり、悪い物が溜まることで悪い細胞を生み出したりと、様々な病気を発生させる要因になります。
今一度、自分の細胞たちが喜ぶ食事をとっているかどうか、ご自身の食事の内容を見直してみてください。
できることから少しずつ意識して改善されると、きっと数か月後、数年後の身体が今よりももっと輝いているはずです!!
現代人の食生活における問題点
現代は、美味しい食べ物で溢れかえっていますが、好きなものを好きなだけ食べられる現代だからこそ、自分で食事に気を配る必要があります。
戦後、食の欧米化が急速に進んだ日本では、動物性たんぱく質や脂質が増え、逆に炭水化物や食物繊維の摂取量が減少しました。
野菜に関しては、いずれも摂取目標量に達せず、特に若い世代は不足が目立ちます。
豊かさの中での現代型栄養失調を懸念しなければいけない状況になっているのです。
関連記事:名医を探す方法・探し方とは?後悔しない治療のために知っておくべきこと
日本人に合った最適の食事バランス
私たち日本人には、日本人に合った食生活があります。
世界各地で風土が異なり、その環境に適した食べ物があります。
また、先祖代々受け継いだ腸内細菌の働きによって、食べたものが代謝され吸収されます。
同じものを食べても、腸内細菌が異なると違ったものに分解されます。
その結果、プラスに働くこともあればマイナスとはいかないまでも、効果がない場合もあります。
最近では、栄養価や単一の成分を取り出して何に効く等言われていますが、単一の成分だけでは健康的な身体づくりのために必要な栄養素は十分補えません。
下の図『オプティマルフードピラミッド』の食事バランスを意識してみてください。
お野菜が食事全体の 40%を占めていますか?
『日本人の野菜摂取目標量は350g』
「野菜はちゃんと食べています」という方も、食べている野菜のほとんどが栄養の少ない淡色野菜だったりします。
しかも、今の野菜は品種改良やハウス野菜の普及により、ビタミン類が非常に少なくなっています。
旬の野菜は栄養価も高いので出来るだけ旬のものを多種類取るように心がけましょう。
日本人の野菜摂取目標量は、350gといわれています。
350gといってもイメージしづらいですが、片手いっぱいに乗せられる野菜の量(ベジハンド)が約60gなので、1日合計6べジハンドを目標にしましょう!
現代人はミネラル不足
現代人はカロリーは十分に取れていますが、ミネラル不足になりがちです。
化学肥料で育てた農作物が主流になったこと、食品が精製されたり加工されることでミネラルは流失していきます。
また、化学調味料を使うことで、出汁を取らなくなったことも原因の一つです。
ミネラルは下図のように生命活動のすべてに大きく関わっています。
ミネラル補給のために簡単にできることは、『だしをとる』ことです。
昆布、いりこ、かつおぶし、干ししいたけでだしをとり、料理に活用して下さい。
効率の良いたんぱく質の摂り方
たんぱく質は、アミノ酸が多数結合した高分子化合物で、筋肉や臓器など体を作るだけでなく、たんぱく酵素やホルモン、免疫物質の材料としてさまざま機能を担っています。
アミノ酸には体内で合成できる『非必須アミノ酸』と、合成出来ない『必須アミノ酸』があり、必須アミノ酸は食事から摂取する必要があります。
厚労省のたんぱく質推奨量は、以下の通りです。
- 18~64歳の男性は一日65g
- 65歳以上の男性は60g
- 18歳以上の女性は一日50g
たんぱく質はたくさん摂れば良いのではなく、私たちの身体の材料になるものを効率的に摂ることが大切です。
余分な物は分解して排泄しなければならず、肝臓、腎臓に負担がかかりエネルギーも消費してしまいます。
また、最近ではプロテインが流行していますが、摂りすぎは腎臓に負荷がかかりますので注意が必要です。
身体を作るのに最適なアミノ酸は『アミノ酸スコア』という指標で表されます。
たんぱく質というと、肉をたくさん食べないとと思い込んでいる方もいらっしゃいますが、穀類にもたんぱく質が含まれています。
とくに、米+豆の組み合わせのたんぱく質は、必須アミノ酸のバランスがとても良く、肉のように余分な脂質を気にする必要もありません。
大豆以外の豆も大豆同様、たんぱく質や植物繊維を含むので大いに利用しましょう。
色々な食品からバランスよくたんぱく質を摂取しましょう。
消化の悪い大豆を発酵させ、『納豆』『しょうゆ』『みそ』にすることで、たんぱく質が吸収されやすいアミノ酸に分解されますので、自然発酵した醸造の醤油やお味噌を選んでお使いいただくのもおすすめです。
表にはありませんが、『イワシの丸干し』、『しらす干し』等はカルシウム補給にもなりますし、水分が少ない分重量の約半分はタンパク質なのでおすすめです。
また、お手軽に使える『鰹節』はなんと重量の75%もがタンパク質で、必須アミノ酸全てを含んでいるのでぜひご利用下さい。
食材の選び方
『ま・ご・わ・や・さ・し・い』
下の図を参考に、色々な栄養素を積極的に日々食事に取り入れていきましょう。
有害な化学薬品、添加物を含まないもの、自然な加工のものを選ぶようにして、化学肥料による不自然な栽培のものなどは避けるようにしましょう。
良質な油をとりましょう
油(脂質)は、たんぱく質や糖質と並ぶ『三大栄養素』の一つです。
油は体に良くないとか、肥満の原因になるのではないかと思われがちですが、油は身体を動かずエネルギー源であり、身体の細胞やホルモンの材料になります。
また脂溶性ビタミンの吸収を促したり、恒常性(ウイルスなどの外敵が身体に入ることを防いだりする働き)のバランスを整えてくれるなど、健康を保つために欠かせないものです。
ただ、油なら何を摂ってもいいというわけではありません。
質の良い油を適量摂ることが大事です。
自分の体重(kg)÷2=1日の食用油の合計摂取量(g)の適量
たとえば体重50kgの場合は、25gが目安となります。この25gをどういった油で摂取するかが重要であり、できるだけ日頃の食生活で不足しがちなオメガ3を補いたいところです。
油の主な成分は脂肪酸です。
脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があります。
飽和脂肪酸は、常温では固形の油というのが特徴で、肉やラード、バターなどの動物性脂肪に多く含まれます。
体のエネルギー源として重要な役割を持つのですが、飽和脂肪酸の摂りすぎは血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化や心疾患の危険性を高めるので摂りすぎに注意すべき油です。
生クリームや菓子パンにも多く含まれており、知らないうちに摂りすぎてしまいがちですので注意しましょう。
不飽和脂肪酸は、逆に体内のコレステロールを下げる働きがあり、積極的に摂ることで健康につながるとされています。
積極的に摂るべき油:えごま油、アマニ油など
『オメガ3系オイル』を積極的に摂取すれば、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らせるだけでなく、心疾患やがんなどのリスクも下げられると言われています。
また、女性ホルモンを整えたり、睡眠の質を向上させたり、目や毛髪、皮膚のバリア機能を向上させるなどの効果も見込めます。
酸化しやすい油なので冷蔵保存してください。
また加熱して高温になると、有効成分が壊れてしまうばかりか、トランス脂肪酸が発生するので、加熱調理は避けましょう。
なお、オメガ9系オイルに分類されるオリーブオイルは、「積極的に摂るべき油」とまでは言えませんが、便秘解消や血液浄化などに役立ちます。
「抗酸化作用」がありますが、開封後2カ月以上経過すると酸化が進んでしまいますので、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
摂る量を控えるべき油:サラダ油、ごま油、コーン油、大豆油など
『オメガ6脂肪酸』を多く含む油です。
オメガ6も人体に欠かせないものですが、現代の日本人の食事で最も摂取機会が多く、摂りすぎの傾向にあります。
オメガ6の過剰摂取は、心疾患やがんなどのリスクにもつながりますので、摂取量を控えることを意識してください。
また、牛脂やバターに含まれる『動物性油脂』(魚の脂身はOK)。
メタボリック症候群の1番の原因は動物性油脂とされるので、意識してセーブしましょう。
乳製品の脂肪分にも要注意です。
乳製品は体にいいと思われがちですが、脂肪分をとりすぎてしまうと、結果的に心臓に負担をかけてしまうので気をつけましょう。
なるべく摂らないほうがいい油:トランス脂肪酸
マーガリン、ショートニングなどに含まれる『トランス脂肪酸』です。
トランス脂肪酸を摂ると、心臓病などのリスクが高まります。
菓子パン、レトルト食品、お菓子なども、成分表示の原材料名に『植物油脂』と記載があれば、トランス脂肪酸が含まれている可能性が高いので注意が必要です。
糖質を控えましょう
「糖質」と聞くとお菓子や砂糖などの甘いもの思い浮かべる方が多いと思いますが、糖質は以下などの多くの食品に含まれています。
- ごはん
- パン
- 麺類
- 芋類
- 果物
- 菓子
- ジュース類
食物から取った炭水化物のうち、糖質は分解されてブドウ糖の形となり主に小腸で吸収された後、肝臓に送られます。
一部は血中に入り全身に送られます。
ブドウ糖は、脳や筋肉などでエネルギーとして使用されますが、過剰になったブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられたり、中性脂肪として脂肪細胞などに蓄えられます。
筋肉や肝臓、脂肪組織へのブドウ糖の取り込みは、すい臓から分泌されるホルモン『インスリン』によって行われます。
運動不足や食事量の過多などが原因で、消費エネルギーを上回る糖質を摂ると、肥満の原因となったり、血糖値上昇による糖尿病などの生活習慣病発症のリスクが高まります。
血糖値を下げる作用のあるインスリンは、糖分や脂質を体内に取り込む作用を持っています。
このため、急激な血糖上昇は急激かつ過剰にインスリンが増加するので、肥満の原因となります。
急激に血糖値を上げないための工夫として、食事の初めにサラダなどを多く摂取してからごはんなどの糖質を摂るのがお勧めです。
サラダなどにより血糖の吸収がゆっくりとなるためです。
また、食事の早食いも血糖値を急激に上昇させる危険性があるので、ゆっくりと食事をするように心がけてください。
糖質制限のやりすぎは危険!
一方、最近流行りの『糖質制限』ですが、長期に行うのは危険性が高いことが分かっています。
日本人が食べる食事の内、糖質の割合は一日平均で57g程度と言われています。
しかし、厳しい「糖質制限食」は20g以下に抑えることによる急激な体重減少が目的です。
確かに体重が急激に減るのですが、長期に実施すると体がだるくなったり、意欲の低下や記憶力の低下が起こってきます。
また、糖質の代わりに脂質を多く摂ることになるため、動脈硬化などが急激に進むことにより生命予後はむしろ低下する、との研究報告もあります。
したがって極端な糖質制限食(1食あたり糖質20g以下)はお勧めできません。
穏やかな制限食(ロカボ:1食あたり40~50g)が適量だと言われています。
関連記事:適度な運動10の効果と運動量の目安、おすすめのストレッチ方法を紹介
果糖の摂りすぎには注意を!
甘い物が食べたい時に、お菓子を食べるよりは、ビタミンやミネラル等が摂取できる果物を食べる方がおすすめですが、果物には『果糖』が多く含まれており、食べすぎは内臓肥満や脂肪肝の原因になります。
糖質の中でも『ブドウ糖』は全身でエネルギーとして利用され、余った分は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されます。
一方で果糖は遊離脂肪酸を介して中性脂肪に変換されやすく、過剰に摂取した場合は内臓脂肪(および皮下脂肪)や肝臓に蓄積されます。
このため、果糖の過剰摂取はぶどう糖よりも内臓肥満や脂肪肝になりやすいのです。
また、果糖は清涼飲料水やコーラなどの炭酸飲料にも多く含まれています。
清涼飲料水の甘味料は主に、トウモロコシやイモなどから人工的に作られた『果糖ブドウ糖液糖』が使われています。つまり「人工の果糖」なのです。
果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも安価で甘いため、清涼飲料水や炭酸飲料などに使われています。
このため、清涼飲料水や炭酸飲料などの摂りすぎは内臓肥満や脂肪肝の悪化の原因となるのです。
例えば500mlのコーラ1本に砂糖換算で53gが含まれています。
つまり、500mlのコーラを飲み干すと、スティック(3g/本)17本もの砂糖を一度に摂ることになるのです。
甘さの少ないスポーツドリンクでも7本もの砂糖を摂ることになります。
さらに、砂糖よりも太る「果糖」ですから、肥満や脂肪肝、メタボになりやすいのはなおさらです。
果糖が多い果物や清涼飲料水の摂りすぎには注意をしてください。(下図参照)
塩分を控えましょう
目標:1日6gまで ※より少なくするのが理想
食生活の中でも、まず見直したいのが塩分の摂取量です。
減塩による降圧効果には個人差がありますが、世界的にみても日本人は塩分をとりすぎている傾向があるので、まず減塩を心がけることが大切です。
日本高血圧学会のガイドラインでは、1日当たりの塩分(食塩)摂取量の目標を6g未満と設定していますが、同時に「より少なくすることが理想」ともしています。
これは、米国ではすでに理想的な摂取量を「3.8g」とするガイドラインが示されているためです。
料理をする際は薄味を心がけ、天然だし(昆布・しいたけなど)をしっかり取りましょう。
減塩の調味料を利用することもおすすめです。
タレや下味の強い物は避け、以下などの食品は控えましょう。
- 漬物
- 佃煮
- 肉加工品(ハム・ソーセージ)
- インスタント食品
また、外食や惣菜は一般的に味付けが濃いため、できるだけ頻度を少なくするようにしましょう。
麺類は汁を飲まないようにしたり、しょうゆやソースはかけずに小皿に取り少量ずつ付けて食べる工夫も効果的です。
BeMECは日本トップ名医の診察・治療にお繋ぎします
重篤な病気にかかっていたり、特殊な治療が必要な場合など、近所の医療機関では治療に対応できないケースも少なくありません。
そのような場合、名医からの治療を受けるために医師紹介サービスを利用するのもひとつの方法です。
BeMECでは、顧問教授が診療科や病状に合わせて日本トップ名医を推薦しており、質の高い専門医療を受けるためのお手伝いをしています。
また、確実に名医の診察・治療が受けられるよう、外来予約から受診までの手続きを代行いたします。
自分または家族の病気を治すために、名医に診てもらいたいという方は、ぜひ一度BeMECへご相談ください。
適度な運動10の効果と運動量の目安、おすすめの運動方法を紹介
適度な運動10の効果
①骨が丈夫になる
運動をすると、骨に力が加わります。
この力が骨をつくる細胞の働きを活発にして骨を丈夫にするので、骨粗鬆症の予防効果に繋がります。
②関節や筋肉が柔らかくなる
運動をすると関節や筋肉が柔らかくなります。
これは、体を動かすことで、骨をつなげているものや筋肉を包んでいるものが引き延ばされて、固くなるのを防ぐからです。
人の体は動かしていないと、だんだん固くなるようにできています。
③筋肉がつよくなり、疲れにくくなる
強い運動をすると普段より強い力を発揮するので、その刺激によって筋肉が太くなり、力が強くなります。
また、怠けていた筋肉も働き出し、結果として力が強くなります。
力が強くなると、同じ作業でも相対的に楽になり、疲れにくくなります。
④心肺系が強くなり、疲れにくくなる
運動をすると肺で酸素を取り入れる効率が高くなります。
また、心臓も筋肉ですから大きく、強くなります。
さらに血管が太くなり、毛細血管も増えて血行がよくなり、酸素や栄養、老廃物等を大量に素早く目的地に運べるようになります。
これにより疲れが軽減され、強い作業や運動を長くできるようになります。
⑤血液がきれいになる
運動をすると善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減るので、血管が詰まったり、固くなったりすることを防げます。
つまり、以下などの予防効果があります。
- 動脈硬化
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 脳梗塞
⑥痩せる、見た目も若返る
運動中および運動後は普段よりエネルギーを消費します。
また、筋肉も増えるので、普段のエネルギー消費量も増えます。
特に弱い運動を継続すると、力を長く出し続けられる筋肉の方が発達して、脂肪の消費が増えます。
このように、高血圧、高脂血症、糖尿病等の多くの生活習慣病と関係の深い肥満を予防および改善するので、生活習慣病の予防・治癒効果があります。
また、プロポーションも改善されてスタイルが良くなり、見た目も若返ります。
⑦脳を活性化する
筋肉を動かす信号を送るのは脳です。
体を動かすと脳に刺激を与えることができ、認知症を予防・改善する効果が期待されます。
特に、体を複雑に動かす運動はもちろん、ウォーキングのように移動して風景が変わる運動もよい刺激になります。
⑧抵抗力がつく
適度な運動をすると免疫機能が高まり、病気に対する抵抗力が増します。
特に、楽しみながら運動をすると効果が高くなると言われています。
⑨痛みが緩和する
運動により筋肉の緊張がほぐれたり、血行や新陳代謝が増し、回復が促進されるため、肩こり、腰痛、膝等の関節の痛みが緩和します。
⑩気持ちが元気になる、若返る
適度な運動をすると、気分が明るくなり、ストレスが発散できたり、リラックスできたり、不安感や疲労感が減るなど、さまざまな心への効果があります。
また、意欲がでたり、自信がもてたり、対人関係がよくなったり、生活が充実したりなど、気持ちを若返らせてくれます。
関連記事:ストレスを解消するにはどうすればいい?ハグがおすすめな理由も解説|Humming(ハミング)
運動量の目安
健康づくりのための運動量の目安は、息がはずみ、汗をかく程度の運動を週合計60分、毎週続けることです。
毎日できない方は、1回20分程度を週3回や1回30分程度を週2回、平日に時間が取れない場合は、週末に1回60分の運動を取り入れても効果が得られます。
強度が高めの運動を無理して行うとけがやストレスにつながることもありますので、無理せず、「息がはずみ、汗をかく程度」を意識しましょう。
以下でおすすめしている3つの運動を毎日意識して行うだけでも、大きな効果が期待できます。
※持病があるなど、医師の指導で運動制限がある場合はその指示に従いましょう。
おすすめの運動方法
全身運動:ウォーキング
①前方をみながら、中心軸を意識して背筋を伸ばす。
肩の力を抜き、お腹を引き締める。
②踏み出す足のつま先を高く上げるよう意識して、かかとから着地する。
重心を『かかと⇒小指球⇒母指球』へと移動させていく。
③後ろ足の指でしっかり地面を蹴り出す。
正しい姿勢を意識しながら、②〜③を繰り返す。
週2〜3回、1回20〜30分を目安に行いましょう!
【さらに運動効果を高めたい方へ】
歩幅は広めにとり、出来るだけ大股で歩きましょう。
その際、腕は伸ばして歩くのではなく90度に曲げ、出来るだけ腕を大きく振って歩くようにしてください。(競歩に近い歩き方です!)
上半身・体幹強化:プランク
①足をのばした状態でうつぶせになる。
②腕を肩幅程度に開き、両ひじ・前腕を床につけて上半身を起こす。
③つま先を立てるようにして下半身を持ち上げる。
④頭からかかとまでが一直線になるように意識する。
⑤その姿勢のままキープする。
まずは20秒キープを目安にはじめてみましょう!
20秒間楽にキープできるようになったら、次は30秒にチャレンジ!
上のプランクが難しい方は、慣れてくるまでひざを付いた状態で行いましょう。
下半身強化:スクワット
下半身の血流やリンパの流れを促進し、筋力アップができます!冷えやむくみ改善にも効果的です!
①肩幅より少し広く足を広げ、つま先がまっすぐ前を向くように立つ。両手を真上にあげる。
②腰を後ろに引きながら、ひざがつま先よりも前に出ないように、ゆっくりひざを曲げる。
③ゆっくりもとの姿勢に戻る。(5秒で下がり、5秒で戻るペース)
5~10回を1セットとし、1日1〜3セットを目安に行いましょう!
不安定な方は、腰に手を当てながら行いましょう。
また、机に手をついて椅子からの立ち座りをゆっくり行うのも効果的です!
BeMECは日本トップ名医の診察・治療にお繋ぎします
重篤な病気にかかっていたり、特殊な治療が必要な場合など、近所の医療機関では治療に対応できないケースも少なくありません。
そのような場合、名医からの治療を受けるために医師紹介サービスを利用するのもひとつの方法です。
BeMECでは、顧問教授が診療科や病状に合わせて日本トップ名医を推薦しており、質の高い専門医療を受けるためのお手伝いをしています。
また、確実に名医の診察・治療が受けられるよう、外来予約から受診までの手続きを代行いたします。
自分または家族の病気を治すために、名医に診てもらいたいという方は、ぜひ一度BeMECへご相談ください。
肝臓がんは治る?肝臓がんの治療法と名医を見つける方法について解説
肝臓がん(肝細胞がん)の発症はがん患者全体の6番目に多く、日本では年間約3万人が新たに肝臓がんと診断されています。
肝臓がんには、肝切除だけでなく多くの治療法があり、的確な診断と治療を受けるためには、経験豊富な肝臓専門医に受診することが重要です。
この記事では、肝臓がんの基本知識から治療に関する情報、および名医を見つける方法まで詳しく解説します。
肝臓がんの症状と原因
肝臓がんでは、多くの場合ほとんど自覚症状がなく、医療機関での定期的な検診や他の病気の検査時などに発見されることも少なくありません。
このため肝臓は「沈黙の臓器」とよばれています。
症状の出現は病状が進んでから認められることが多く、慢性肝炎・肝硬変に伴うものと肝臓がんそのものによる症状とがあります。
進行した場合には、どちらの場合も倦怠感、浮腫、腹水、黄疸、腹部圧迫感などの症状が出ることがあります。
肝臓がんでは、痛みが出ることは非常に少ないですが、破裂が起こる前(切迫破裂)には右上腹部痛が起こることがあります。
肝臓がんは、慢性肝炎や肝硬変など肝臓に病気がある場合に発症することが多く、正常な肝臓から肝臓がんが発症することはまれです。
慢性肝炎や肝硬変および肝臓がんの原因となる基礎疾患としては、C型肝炎やB型肝炎ウイルスなどのウイルス性肝炎が多くを占めています。
ただ、最近では肥満やメタボ、多量飲酒による脂肪肝が原因となっている場合が増えているので、検診などで脂肪肝を含めた肝障害を指摘された方は、肝臓がんの検査も兼ねて肝臓専門医の診察を受けて頂くことをお勧めします。
関連記事:膵臓がんの治療を名医に依頼するべき理由や生存率について解説
肝臓がんのステージと治療選択について
肝臓がんのステージ(病期)は、がんの大きさや個数、がんが肝臓内にとどまっているか、ほかの臓器まで広がっているか(転移)によって決まります。
ステージは肝臓がんの状態のみを示すものであり、治療法の選択とは必ずしも一致しません。
ここが他のがんの治療と大きく異なる点です。
肝臓がんの多くが慢性肝炎・肝硬変を背景として発生するため、肝機能の状況(肝予備能)と腫瘍の状況(ステージ)の双方を踏まえて治療方法を選択する必要があります。
つまり、ステージIの肝臓がんであっても、肝予備能が悪い場合(肝不全の場合)などは手術が出来ないこともあるのです。
関連記事:名医紹介サービスとは?利用方法や注意点を解説|どんな人におすすめ?
肝臓がんの治療について
肝臓がんの治療は、以下などが行われます。
- 手術
- 局所療法(ラジオ波焼灼療法・マイクロ波焼灼療法など)
- 肝動脈化学塞栓療法
- 肝動注化学療法
- 薬物療法(分子標的薬治療)
肝予備能が悪い場合には肝移植が行われることもあります。
手術
手術(肝切除)の適応は、肝予備能が良好な場合で、切除後に肝臓の量および予備能をどれだけ残せるかによって判断します。
肝臓の場合、胃などのように臓器全体を除去してしまう「全摘手術」は出来ないからです。
肝硬変が進行し肝機能が低下している場合には、がんのステージが良好でも、肝切除よりも別の治療法が勧められることもあります。
さらに肝臓がんが肝臓内に留まっているケースで、肝予備能がかなり悪い場合には肝移植が勧められることもあります。
局所療法(ラジオ波焼灼療法・マイクロ波焼灼療法など)
腹部超音波などで見ながら体の外から直接腫瘍に特殊な針を刺し、局所的に腫瘍を熱凝固壊死にて治療を行う方法です。
手術に比べて体への負担の少ないことが特徴です。
手術に比べ肝予備能が多少悪い状態でも、がんの大きさが3cm以下、かつ3個以下の場合には実施可能です。
肝動脈化学塞栓療法
いわゆるカテーテル治療で、腕もしくは鼠径部の動脈からカテーテルと呼ばれる細く長い管を肝動脈まで進め、がんを栄養している動脈から抗がん剤を注入し、さらにその動脈を塞栓することで、がん細胞を壊死させる治療法です。
一般的には、がんが肝臓内に多発し、手術や局所療法が困難な場合などが対象となりますが、局所療法や薬物療法と組み合わせて行うケースも増えており、さらに塞栓物質や手技の違いなどによって、以前よりも治療効果が高くなっています。
関連記事:『IVR』最新医療についての解説|千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック
薬物療法
最近の薬物療法は肝臓がんの血管新生を抑える薬剤(分子標的薬)が中心となっています。
肝臓がんは血管および血流が豊富な腫瘍のため、血管が新たに出来上がるのを抑える(血管新生抑制)薬物治療が効果を示します。
以下など、数々の薬物がどんどん登場し、有効性が示されており広く用いられています。
- ソラフェニブ
- レンバチニブ
- レゴラフェニブ
- ラムシルマブ
- カボザンチニブ
また最近では、免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)と分子標的薬の併用療法など、より効果的な治療法が開発されています。
肝切除や肝移植、局所療法、肝動脈化学塞栓療法で効果が期待できないような進行性の肝臓がんで、全身状態と肝予備能がともに良好な場合が、薬物治療の対象になります。
肝臓がんは治るのか?早期発見のメリット
肝臓がんは慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患がある方に発症するため、慢性肝障害がある方が血液検査および腹部エコー・腹部CT検査などの定期的な検査をすれば早期発見・治療が可能です。
慢性肝炎では年率0.2~5%程度の肝臓がん発症率にも関わらず、肝硬変になると年率4~7%の発症率とかなり高くなります。
このため、肝硬変患者では検査の頻度を増やすなどの取り組みが重要となってきます。
「肝臓がんは治るのか?」― これは多くの人が抱く疑問ですが、早期に発見すれば治癒が期待できます。
ただし、肝臓がんは慢性肝炎や肝硬変を基盤として発症するため、再発が多いのも特徴の一つです。
例え肝臓がんを切除しても、肝臓の別の場所から新たにがんが出来てくることが多いのが肝臓がんなのです。
このため、肝臓がんの治療後も肝臓専門医に定期的に検査、治療を受ける必要があります。
関連記事:名医を探す方法・探し方とは?後悔しない治療のために知っておくべきこと
肝臓がんになったら名医に診てもらうべき理由
「がん」という診断を受けたとき、最も重要な決断の一つは、治療を担当する医師をどう選ぶかです。
特に肝臓がんの場合、肝切除だけでなく多くの治療法があるため、最適な治療法を選択するためには医師の豊富な知識と経験が重要になります。
また、肝臓がんはステージだけでなく、肝予備能を考慮した治療法の選択が必要となるため、良い医師、いわば「名医」に診てもらうことはその治療結果に大きな影響を及ぼします。
外科切除と局所療法においては、それぞれ名医が異なります。
外科切除の名医は、肝切除後の肝不全を防ぐための手術テクニックをいくつも持っているため、一般の外科医では切除不可能な症例でも切除可能となる場合があります。
また、局所療法の名医であれば、腫瘍が大きくかつ多い場合でも治療できることがあります。
名医に診てもらうことで、患者とその家族が自分の病状を理解し、治療の決定を下す手助けをしてくれますので、治療に対する不安など精神的な面でもサポートを受けることができるでしょう。
肝臓がんの治療で名医を見つける方法
肝臓がん治療の成功には、最適な専門医を見つけることがいかに重要かお分かりいただけたかと思います。
しかし、多くの患者さんやご家族が困るのが、どうしたら名医を見つけることができるのかという問題です。
以下に、肝臓がんの治療における名医を見つけるための具体的なアプローチ方法をご紹介します。
まず一つ目の方法は、紹介をお願いすることです。
主治医や信頼する医療関係者から肝臓がんの専門医を紹介してもらうことができます。
一般的にはお住まいの地域の中で比較的有名な専門医を紹介してくれると思います。
二つ目の方法は、医療情報の公開データを活用することです。
医療機関のウェブサイトや医療情報データベースで、病院や医師の専門分野、経験、実績を調査することができます。
また、各医療機関が提供する肝臓がんの治療方法、手術件数、再発率などの情報も参考にすると良いでしょう。
三つ目の方法は、患者支援団体(肝炎友の会 など)やオンラインコミュニティを活用することです。
他の肝臓がん患者やその家族から医師や病院の情報を得ることができます。
実際に同じ病気を経験した人々からの情報は、医療者だけでは得られない貴重な視点を提供してくれます。
しかしながら、これらの方法で名医を探すには時間とエネルギーが必要です。
また、必ずしも最高・最適な名医に行き着くとは限りません。
このような困難さを解決するために、BeMECでは各診療科の教授陣によるネットワークを活かした名医紹介サービスを提供しています。
BeMECは日本最高峰の名医紹介サービスを提供
BeMECの名医紹介サービスは、医療の専門知識と広範な情報ネットワークを活かして、各診療科の教授陣が推薦する『日本トップクラスの名医をご紹介』するサービスです。
ご病状やご要望に基づき、最適な名医を選任し、診察から治療まで一貫したサポートをご提供します。
さらに、経験豊富な看護師が患者さんの要望に寄り添い、病院でのお出迎えから外来予約手続き、入院時の様々なご要望への対応、そして名医へのご相談対応など、治療全般をサポートします。
BeMECのサービスは、患者さんが必要とする医療サービスに迅速にアクセスできるように、その過程を円滑に進め、安心して最適な治療を受けられることを目指しています。
BeMECの名医紹介サービスを通じて、信頼できる医師と出会い、最高の医療サービスを受ける喜びをご実感いただけると思います。
おわりに
肝臓がんには、早期発見と適切な治療選択が必要不可欠です。
そのためには、経験豊かで信頼できる医師に診てもらうことがとても重要となります。
ご自身やご家族の健康を守るためにも、定期的な健康診断を受けることをお勧めいたします。
また、最適な医療を選択できるよう、最新の情報を常にキャッチアップし、信頼できる専門家と相談することを心掛けてください。
膵臓がんの治療を名医に依頼するべき理由や生存率について解説
この記事を読んで頂いているということは、おそらくあなた自身や大切な人が膵臓がんと診断され、最適な治療法を模索されているのかもしれません。
膵臓がんはがんの中でも最も悪性度が高く、治療が難しいがんです。
このため、診断を受けた際には、早期に専門的かつ高度な知識と経験を持つ医師による治療を受けることが大切です。
この記事では、膵臓がんの進行速度と予後、治療方法、そして名医による治療を受けるメリットについて解説するとともに、名医を見つける方法、そして名医の治療が生存率にどのように影響するかを解説します。
膵臓がんの進行速度と予後について
膵がんの患者さんは年々増加しており、他のがんと比較して進行が速く、最も悪性度が高いがんです。
診断も難しいため早期発見は容易ではなく、症状が出て診断された時には既に進行していることが多いのです。
病状が進行すると予後にも大きく影響します。一般的に、手術が可能な初期の膵臓がんでは5年生存率が20〜40%とされています。
しかし、転移や浸潤がある場合、治療はより難しくなり、5年生存率も5〜10%と大きく低下します。
関連記事:名医を探す方法・探し方とは?後悔しない治療のために知っておくべきこと
膵臓がんの具体的な治療方法
膵臓がんの治療法には手術、化学療法、放射線治療があり、病状のステージによって治療法を決定していきます。
手術
膵臓がんの根治治療は手術です。手術が可能なのは、全体の20%程度と言われています。
ただ、膵がんの切除後の成績は以前よりも向上したとは言え、5年生存率は20〜40%と低く、消化器がん(食道、胃、肝臓、大腸)のなかでは最も不良です。
これは膵臓がんが早期に転移・浸潤をおこすためです。
一方、術後に化学療法を行うと予後を改善することが分かっているので、現在では術後化学療法は標準的治療となっています。
また最近では、切除不可能な場合であっても化学療法によってがんが縮小し手術が可能となるケースもあります。
膵がん患者さん全体でみると5年生存率は5〜10%と極めて低い数値ですが、今後はさらに生存率の向上が期待されています。
化学療法
通常は、血管を巻き込んでいて手術ができない場合(局所進行膵臓がん)や、肝臓や肺などの遠くの臓器に転移している場合(転移性膵臓がん)、また手術後に再発した場合に化学療法(抗がん剤治療)をおこないます。
化学療法には、生存期間を延長する効果や疼痛などの症状を和らげる効果があります。
最近は、効果の高い薬剤が次々に登場しており、切除できない膵がんでも予後の延長が期待できます。
関連記事:抗がん剤治療の副作用や費用について解説|千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック
放射線治療
放射線治療は、様々な理由により手術ができない局所進行膵臓がんに対しておこなわれることがありますが、最近では有効な薬物療法の出現により、単独での放射線治療の頻度が減少しています。
ただ、抗癌剤との併用により良い成績を上げている施設もあります。
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名医による膵臓がん治療を受けるメリット
医師のレベルの違いにより生命予後が大きく変わるのが、膵臓がんの特徴の一つです。
特に膵臓がんの治療は年々進歩しているため、最新の知識と治療法を有する名医の治療により、予後が大きく変わる可能性が高いのです。
これまでは、手術不能と診断されると化学療法もしくは放射線療法に頼らざるを得ない状況でしたが、最近では化学療法により癌を小さくしてから手術をするなど、新たな治療法が登場しています。
このことから、膵臓がんと診断されても希望を失わずに治療に前向きで取り組んでいる患者さんが多くなっています。
このように、最先端の専門的な知識と豊富な経験を持つ名医に治療を依頼することは、膵臓がんと戦う上で非常に大きなメリットがあります。
名医による膵臓がん治療を受ければ生存率は上がるのか
名医による治療が膵臓がんの生存率にどのように影響するかについては、明確な統計データはありません。
しかし、日本最先端治療を行う日本トップ名医には、全国から治療困難な膵臓がん症例が日々紹介され、多くの膵臓がん患者を治療しています。
このため名医は、一般的な消化器専門医に比べ最先端治療に対する多くの知識と経験を有しているため、生存率や生活の質の向上が期待できます。
膵臓がん治療の名医を見つける方法
膵臓がんの名医を見つけるのは簡単ではありません。
名医が在籍している病院では、膵臓がんなどの治療成績がホームページに掲載されていることが多く、難しい症例が多いにも関わらず良好な治療成績であることが確認できますので、参考にするのも方法の1つです。
さらに、名医紹介サービスを利用すれば、ネットや雑誌などでは見つけることが出来ない本物の名医を推薦、紹介してもらえます。
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当社では消化器内科・消化器外科それぞれの教授と顧問契約しているので、膵臓がん治療の日本トップ名医をご紹介し、その名医による一貫した診察と治療を確実に受けて頂くことが可能です。
現在の治療が今のままで良いのか不安に感じている方や、信頼できる医師に治療をお願いしたいと考えている方は、ぜひ名医紹介サービスへ登録し顧問医師へ相談してみましょう。
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弊社では、「名医と一般医師・専門医の違い」の基準に達し、弊社の顧問医師で整形外科の教授が推薦する「日本トップ名医」を前立腺癌にお悩みの患者様にお繋ぎ致します。
日本トップ名医は、治療はもちろん診断技術も他の医師とは次元が違います。前立腺癌の日本トップ名医による診断、治療を受けて頂きたいと思います。
腰痛は謎解き ~脊椎外科トップ名医の診察・治療の流儀とは(後編)~
徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学教室(整形外科)は、子供から高齢者まですべての年齢層のニーズに高いレベルで対応する「運動器」の専門家集団として、「情熱の国・徳島」において西良浩一教授を中心に国内最高レベルの診療・研究・教育を行っている。
西良浩一教授は、誰もが認める脊椎外科の日本トップ名医として、全国から来院する多くの腰痛・脊椎疾患患者に対し、「局所麻酔で行う全内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(FED法)」などの先進的な診療・研究に取り組んできた実績を持つ。また、最新の治療法の普及と啓発のためにNHKテレビ 「プロフェッショナル・仕事の流儀」を始め数多くのテレビ番組に出演されるなど活躍の場を広げている。
世界レベルで活躍されている西良教授に、FeliMedix(フェリメディックス)株式会社の創業者で、現在は医療顧問の小野正文教授(香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学講座)が「局所麻酔で行うFED法手術」の有用性や診察の極意と流儀についてお話を伺った。

紹介

- 氏名:西良 浩一(さいりょう こういち)
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学教室(整形外科)教授(医学博士)
- 1988年 徳島大学医学部卒業
- 1994年 徳島大学大学院修了
- 1995年 アイオワ大学脊椎センター(米国)留学
- 1997年 徳島大学整形外科医員
- 1998年 同・助手
- 1999年 同・講師
- 2003年 トレド大学整形外科(米国)留学
- 2006年 徳島大学大学院運動機能外科講師復職
- 2008年 日本整形外科学会脊椎内視鏡手術・技術認定医(後方手技)に認定
- 2010年 帝京大学医学部附属溝口病院 准教授
- 2013年 徳島大学運動機能外科学(整形外科) 教授

- 氏名:小野 正文(おの まさふみ)
- 香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学講座 教授(医学博士)
- 東京女子医科大学付属足立医療センター内科 非常勤講師
- FeliMedix株式会社創業者・医療顧問
- 1990年 高知医科大学医学部医学科卒業
- 1998年 高知医科大学大学院医学研究科修了
- 1998年 高知医科大学医学部第一内科助手
- 2000年 ベーラー医科大学感染症内科(米国)リサーチフェロー
- 2001年 ジョンズホプキンス大学消化器内科(米国)リサーチフェロー
- 2015年 高知大学医学部附属病院 准教授
- 2019年 東京女子医科大学東医療センター内科 准教授
- 2021年 香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学講座 教授
① 徳島には謎はない
② 高度医療・専門医療受診の重要性について
③ 一流の整形外科医になるための「VSOP」について
④ 『名医』とは
徳島に謎はない
小野先生:
腰痛の原因は様々なのですね。先生が診察される患者さんで内視鏡治療をする方はどのくらいの割合でしょうか?
西良先生:
多分、徳島大学に来られている方の半分は謎解き、半分は内視鏡で治してほしいという方ですかね。
やっぱり徳島って、東京と同じことやっていたら、絶対東京の人来ないんですよ。東京と違うことして初めて東京の人は徳島に飛行機のって来てくれるわけなので。東京と同じ教科書的なことをしていたら、わざわざ飛行機代払って遠いところまでこないですよね。
その1つが、『徳島に謎はない』。徳島には謎はないので、謎解きしたければどうぞ来てくださいという感じです。
腰痛では、3割は心が原因だと判断され、謎だから抗うつ剤でも出しますわっていうことが多いんです。
そこをやっぱりチャレンジするんですよ。そのかわり時間はかかりますし、手間暇かかります。私のところでは謎解きをする外来診察が多いので、全国各地の大学病院から医師が勉強に来ていますが、その先生達もベテランなので普通は他の医師の外来診察を見ることはないじゃないですか。その先生自身が外来診察する人たちなので。その先生たちは内視鏡の治療の勉強をしに来ているんですけど、1年間勉強が終わって地元に戻る時に、何が1番良かったかと聞くと、「徳島で1番勉強になったのは先生の外来診察です」と喜んで話してくださいます。通常の保険診察は10分が精一杯みたいなところですけど、セカンドオピニオンでしたら1時間しっかり時間が取れるので。みんなから「よく1時間も質問できますね」と言われますね(笑)。
小野先生:
先生が謎解きを始めるきっかけとしては何かありましたか?
西良先生:
脊椎外科医って、普通スタートはヘルニアとか狭窄症とか簡単な(分かりやすい)ものから入ります。先程お話しした15%に入る、何も聞かなくても見たらすぐわかる状態、それが狭窄症とヘルニアです。なぜか私のスタートは子供の腰痛でした。「お前は子供の腰痛から入れ」と上司から言われて。かなり難しいんですよ、足が痛くないし、症状は腰痛のみなんです。レントゲンでは全然分からないので、いかに痛みを見つけに行くかっていうことが最初でした。もう来る日も来る日も難しい。でも、MRIの撮り方を変えたりして、だんだん分かってきて、子供の腰痛は多分、1に西良、2に西良、3・4がなくて、5に西良っていうぐらい(笑)。「分離症といえば西良先生以外いない」っていうとこまでいきました。子供の腰痛に対して必死に謎解きから入ったので腰痛に強いんだと思います。
一般の整形外科医って、腰痛が来たら嫌なんですよ。特に足が痺れていない場合は基本避けるんです。足が痺れていたら神経に当たっていて、痺れているとこから「これ5番やな」とか見当がつくから。だから、足が痺れるとか、足が痛いと言われると「ほっ」とするんです。でも、腰痛の原因が謎だと、話聞かなかったらいっぱい見るとこあるから分からなくてみんな困るんです。「腰痛だけなら薬出しとこうか、足しびれてないなら神経は心配ない。」といって避けるので、いろんな病院を転々する『腰痛難民』になるんですよ。
でも、私は子供の腰痛から入ったので、原因を全部見つける術を知っていますから、うちで1年間勉強していた先生方はものすごく腰痛に強くなります。
腰痛は、痛いところを見つけるのに手間暇かかります。MRIも100%綺麗な人はいなくて、どこかちょっとずつ悪いんですよ。じゃあ、どうやって見つけるかというと、例えば口を開けたら虫歯が10本あったとして、どれもちょっと悪いぐらいなのに、ものすごい歯が痛いと訴える。そしたら1本ずつ麻酔したらいいんですよ。1本、1本やっていって、痛みが消えたらこれや!と分かる。これがブロック注射です。ブロックで見つけるんです。だから手間暇かかります。
MRIには痛いとは書いてないですから。椎間板は黒いとはわかるけど、これが痛い椎間板なのか痛くない椎間板なのかは分からない。ヘルニアとか狭窄症は神経にぶつかっているから分かる。ただ、椎間板は黒くても痛くないものもあります。60歳になるとみんなまっ黒ですよ。だから手間暇かかるんです。ブロックして痛みが消えるかやってみて、ようやく診断がついて、内視鏡治療にもっていくわけなんで、診断まで時間がかかります。
だから、謎の腰痛を見つけるのには、結構情熱もいるんです。この人の痛みを見つけてあげようと思わないと、腰痛のみなら薬出しとくわ、となるんです。外部から来た医師にも、「こんなにブロックしている病院は今ないですよ」と言われます。椎間板造影するとこも減りましたし、もうMRIだけ見て分かるやつばかり手術したい医師が多いですね。私は、いきなり難しい子供の腰痛から入ったので、かなり難しくて最初は大変でしたけど、それで腰痛診断が得意になりました。
だから、徳島大学の人間は腰痛がきたら誰も嫌がらないです。私が攻め方を教えているので、みんな謎解きできます。つまり『徳島に謎はない』んです。
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高度医療・専門医療受診の重要性について
小野先生:
患者さんが大学病院などで「高度医療・専門医療」を受ける有用性や重要性についてお聞かせください。
西良先生:
整形外科の場合、専門医療は日本中で大学病院以外でも受けられるようにしたいです。たとえば私が行なっている内視鏡手術は全県で行えるようにしたいです。しかしながら、高度医療は、たとえば、ロボット手術などは非常に高価です。初期費用が億を超えます。そのような最先端は大学病院などの大きい病院に限定されるかもしれません。
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一流の整形外科医になるための「VSOP」について
小野先生:
徳島大学整形外科教室のホームページには、一流の整形外科医になるための心構えとして(人生の)「VSOP」(V:Vitality、S:Speciality、O:Originality、P:Personality)を提唱されております。この素晴らしいお心構えは、整形外科医や医師だけでなく、他職種でプロフェッショナルを目指す方にも通じることと思われますか?
また、このお心構えは、先生が超一流の整形外科医になるためご自身で意識して実践(体現)して来られたことでしょうか?
西良先生:
この言葉を知ったのは48歳、帝京大学溝口病院准教授の時でした。若手医師へのメッセージとして、私が年代別にやるべきこととしてアレンジしました。若い20代は我武者羅にがんばりvitalityで乗り切る。いわゆるgeneralist修得の時代です。Specialityの30代は、専門領域を決めてその道を究める年代です。専門性をもち10年過ぎれば、自ずとoriginalityを要求される年齢となります。Originalityの40代は教科書を読む人間から書く人間に飛躍する時期です。そして人間力の問われる50代、personalityの50代です。
VSOPを自分の年齢に照らし合わせ、一流の整形外科医を目指して頂けたらと思います。
また、このV S O P理論は全ての業種につながると思います。
『名医』とは
小野先生:
先生はNHKの番組などでも、「プロフェッショナルとは未来の教科書を作る人」と言っておられますが、敢えて『名医とは?』の質問に対してのお答えをお聞かせいただけますでしょうか。
西良先生:
『名医とは』患者の背景を考えて、ベストの治療ができる方です。つまり、薬でも治せる、手術でも治せる、運動療法でも治せる、コルセットでも治せる方が名医です。手術だけが上手な方は、名医ではありません。
腰痛予防の運動療法の原則は、腰部を腹筋・背筋運動で固め、周囲の胸郭や股関節・下肢を柔軟として腰部を守ることです。
我々の師匠中の師匠は、福島県立医大の菊地臣一先生で、去年膵臓がんで突然亡くなられたんですが、遺言書というような本をもらって読んでいたところ、菊地先生のお父さんは整骨院されていたんですよ。そのお父さんが菊地先生にいつも言うことは、「お前からメスと薬取り上げたら何が残るんや」と、それをいつも考えてやりなさいって言われたというのを見て、私もドキッとしました。
その答えは、運動療法だと思います。メスと薬がなくても、私は運動療法で患者さんを治せる自信があります。ピラティスとかヨガとかを導入しているのは、そこなんです。
私のところに受診してくれる患者さんは、満足度が高いって言ってくれます。なぜかというと、手術の技量ってそんな変わらないと思うんですよ。どんなに頑張っても手術では100%には絶対戻らないので、薬の使い方もありますが、そこから先はやっぱり術後の運動療法です。
アスリートがなぜ私のところに集まるかというと、整形外科って「まあ、腰の手術で7割か8割ぐらいで痺れが残るかもしれんし、ひょっとしたら腰痛が残るかもしれませんよ」と説明するのが普通です。でも、アスリートの場合は治るのが前提の話になります。「手術して1ヶ月目にはこれして、2ヶ月目にこうして、もう3ヶ月にはもう出なさい」と、「そのためには君の体を100%を超える体に治す」、それも「徳島オリジナルで120%にします」と話します。
120%にしますよという意味は、私の手術で9割治す、残りの10%は腰部周辺のリハビリで治す、そこから先は腰が傷んだ原因が胸郭とか、肩とか、他にあるかもしれない、そこも全部直して120%の体にすると再発防止になるという理屈です。
腰が良くなってもまた日常生活で同じ動きをすると、また同じところに負担がかかるじゃないですか。例えば、首の固い人は腰ばっかり使って振りぬくので、また腰が悪くなって治しにくるので再発を繰り返します。腰って便利なところなので、何かが悪くなると全部腰で代償してしまいます。だから、痛くなくても機能不全になっているところを見つけてあげて、そこを直すと腰痛にはならないということです。
今後の目標としては、まだまだ内視鏡で完治できない病気がございます。私の理論と技術を進化して、さらに多くの方の腰痛を局所麻酔・内視鏡で完治に導けるように努力いたします。
全力投球、一球入魂、今後もさらに進化したいです。
小野先生:
本日はお忙しいところを弊社までお越し頂き、腰痛診断の難しさや「局所麻酔で行う全内視鏡下椎間板ヘルア摘出術(FED法)」など最新の治療法についてお教頂きありがとうございました。また、腰痛診断における先生ならではの丁寧な問診と診察手法による「腰痛は謎解き」そしてその結果として「徳島には謎はない」など大変興味深く拝聴致しました。
弊社では今後も徳島大学と連携させて頂きながら、患者さまのために高度専門医療のお手伝いが出来るよう「BeMEC(ビーメック)名医紹介サービス」の充実を図っていきたいと考えております。
本日はありがとうございました。
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記事監修 小野正文について
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、メタボ肝炎の研究・診断・治療の我が国を代表する「トップ名医・研究者」の一人。NASH研究の世界的権威である、米国Johns Hopkins大学 AnnMae Diehl教授および高知大学 西原利治教授に師事。2011年から10年に渡り、診療指針の基準となる「NAFLD/NASH診療ガイドライン」(日本消化器病学会・日本肝臓学会)作成委員を務める。
受賞:2000年第13回日本内科学会奨励賞受賞, 2008年第43回ヨーロッパ肝臓学会(EASL)、
2008 Best Poster Presentation Award受賞など国際的に高い評価を得ている。また、NASHに関する和文・英文の著書・論文数は400編を超える。
代表論文:Lancet. 2002; 359(9310), Hepatology. 2007; 45: 1375-81, Gut. 2010; 59: 258-66, Hepatology. 2015; 62: 1433-43, Clin Gastroenterol Hepatol. 2022 Jan 17, など
前立腺がん ロボット手術の名医を受診するお勧めポイント
「前立腺がん」は年々増加しており、罹患率は男性の第一位となっています。
ただ、比較的進行が緩やかで、早期発見できれば十分に根治が望めるため、死亡率は肺がん、大腸がんなどに比べて比較的良好です。
前立腺がんは尿道から離れた前立腺の外周付近から発生することが多いため、初期はほとんど自覚症状がないため、早期発見のためには採血による「PSA検査」が有用です。
排尿困難や血尿などの症状に気づいたときは、腫瘍が増大・浸潤した進行がんの可能性が高くなります。
市区町村の健康診査や職場検診などでは、多くが低料金のオプション検査を設けていますから、罹患率が増える50歳を節目にチェックしてください。
親族に前立腺がんの既往者がいる場合はリスクが跳ね上がるので、40歳からが目安です。
前立腺がんのロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)で完治を目指すのであれば、出来る限り名医の診察と治療を受けて頂きたいと思います。
名医は手術やそれ以外の治療法でも数多くの治療手段を有しています。
また、名医は治療が上手なだけでなく、診断を的確に行うことが可能です。
間違った診断に基づいて手術を受けないように気を付けて頂きたいと思います。
前立腺がん治療選択の注意点
前立腺がんの治療には、以下などがあります。
- ①ホルモン療法
- ②手術療法
- ③放射線療法
- ④化学療法(抗がん剤治療)
一般的には前立腺がんは他のがんと比べ進行度が遅い傾向にあります。
そのため、がんの病期や進行度、悪性度、年齢、ライフスタイル、人生観などを勘案し、5年・10年後を見据え、ご本人が納得できる治療法を選択できる医師の診察を受けることをお勧めします。
高齢の場合、進行が遅く、悪性度も低い時には、すぐには積極的な治療を行わず経過を見守る監視療法も選択肢の1つとなるでしょう。
また、局所療法には手術療法と放射線療法があります。
前立腺がん治療には放射線治療も選択肢として重要です。
手術を選択の場合でも、放射線治療の選択肢が可能な総合病院での治療をお勧めします。
手術の対象となる前立腺がんの場合、放射線治療を選択しても10年後の治療成績はほぼ同等といわれています。
手術治療は、腫瘍が前立腺内に留まる「限局がん」と、一部の「局所進行がん」(前立腺の被膜や隣接する精嚢に浸潤がみられるもの)が対象です。
手術療法は、以下の3種類があります。
- ①開腹手術
- ②腹腔鏡手術
- ③ロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)
前立腺は骨盤の奥にあるため、開腹手術よりもダ・ヴィンチ手術の方が断然有利です。
ダ・ヴィンチ手術は、腫瘍のとり残し(断端陽性率)が有意に少なく、再発率が低いことが特徴です。
ダ・ヴィンチ手術は、腹部の傷が小さく痛みも少なく、術後の尿失禁や性機能障害が比較的軽症で回復も早い。
ダ・ヴィンチ手術を得意とする泌尿器科医は、日本泌尿器内視鏡学会・ロボティクス学会の泌尿器腹腔鏡技術認定を有しているので確認をお勧めします。
直腸や骨盤壁などへの浸潤、離れたリンパ節や臓器、骨への転移があるケースは手術は難しく、他の治療法を症状に応じて組み合わせるのが一般的です。
関連記事:名医を探す方法・探し方とは?後悔しない治療のために知っておくべきこと
前立腺がんのロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)を名医に依頼するべき理由
上記で記載のように、手術はダ・ヴィンチ手術で治療するのが有利です。
名医は、ダ・ヴィンチ手術の圧倒的な手術症例数を経験しています。
再発の場合には再手術は困難である場合が多いため、名医は、ダ・ヴィンチ手術以外の治療法も含め総合的な治療法の選択肢を多数有しています。
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前立腺がんの治療で名医と一般医師・専門医とどのような違いがあるのか
前立腺がんの治療で名医と一般医師・専門医とどのような違いがあるのでしょうか?
以下に前立腺がんの治療で名医と一般医師・専門医とどのような違いをまとめました。
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①名医は、診察患者数・手術症例数が圧倒的に多い
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②名医は、専門医では治療出来ない難しい症例の治療経験が多い
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③名医は、一般医師・専門医が有さない先進的な治療法(手術方法)を有する
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④名医は、数多くの治療法の選択肢を有する
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⑤名医は、数多くの治療法の中から患者の病態、病状に合った治療法を適切に選択できる
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⑥名医は、疾患に対する圧倒的な最新の知識量を有する
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⑦名医は、常に新しい治療法を模索・開発し、国内外の論文や学会で報告している
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⑧名医は、後輩に自分の知識や技術を惜しみなく教え続ける圧倒的な技量と技術を有する
前立腺がんのロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)の名医の条件
名医の条件(一般医、専門医との違い)は上記2,3に記載していますが、前立腺がんのロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)の名医は日本泌尿器内視鏡学会・ロボティクス学会の泌尿器腹腔鏡技術認定を有しています。
また、口コミやネットの評判、テレビ出演による情報は必ずしも当てになりません。
いくら医師でも他の分野の名医は判断が出来ません。
泌尿器科医でなければ誰が名医なのかは判断ができないので、注意が必要です。
BeMECは日本最高峰の名医紹介サービスを提供
弊社では、「名医と一般医師・専門医の違い」の基準に達し、弊社の顧問医師で整形外科の教授が推薦する「日本トップ名医」を前立腺癌にお悩みの患者様にお繋ぎ致します。
日本トップ名医は、治療はもちろん診断技術も他の医師とは次元が違います。
前立腺癌の日本トップ名医による診断、治療を受けて頂きたいと思います。
名医紹介サービスとは?利用方法や注意点も解説
病気の治療にはさまざまな方法があり、医師によっても治療方針や治療方法の意見が分かれることがあります。
高いスキルや豊富な経験をもった名医に診てもらうことで、早い段階で病気を完治できる可能性も高くなります。
しかし、一般の患者にとっては、どの医師が名医にあたるのか判断することは難しいものです。
そこでおすすめしたいのが、名医紹介サービスとよばれるものです。
本記事では、名医紹介サービスとはどういったものか、利用方法や流れ、サービス利用時の注意点なども含めて紹介します。
名医紹介サービスとは
名医紹介サービスとは、その名の通り各専門分野におけるトップレベルの医療技術をもった名医を紹介するサービスです。
病気や怪我の治療にあたって、多くの患者は優秀な医師に診てもらいたいと願うものです。
しかし、通常、私たちが病気や怪我の治療で病院を訪れた場合、どの医師がどの程度の技術や経験を持ち合わせているのか判断することはできません。
また、仮にそのような情報を開示できたとしても、医学的な知識のない一般の患者からしてみれば、その医師がどれほど優秀なのか判断するのは難しいでしょう。
そこで、信頼できる専門医を紹介し、安心して治療を受けてもらえるよう支援をするのが名医紹介サービスです。
関連記事:名医を探す方法・探し方とは?後悔しない治療のために知っておくべきこと
名医紹介サービスの利用方法・流れ
実際に名医紹介サービスを利用するためには、どういった流れで進めていくのでしょうか。
申し込みから外来受診までの一連の流れに沿って紹介します。
ヒアリング・問診
名医紹介サービスに関する詳細を説明するとともに、どういった病気や症状の治療をするのかをヒアリングします。
病気の種類や状態によっても紹介すべき名医は変わってくるため、ヒアリング・問診は不可欠です。
契約成立
顧問医師との面談が終了し、サービス内容に納得いただけたら正式な契約を結びます。
また、契約成立の時点でサービス料金の支払い・振り込みも必要です。
外来受診
外来受診の当日になったら、名医のもとを訪れ診察をしてもらいます。
名医紹介サービスによっては、専任のコンシェルジュが病院まで同行しさまざまなサポートも行ってくれるため、初めての方でも安心して診察を受けられるでしょう。
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こんな人に名医紹介サービスはおすすめ

そもそも病気や怪我などの治療は、名医紹介サービスを利用しなくても病院の受診は可能です。
では、なぜ名医紹介サービスを利用する患者が多いのでしょうか。
特に、以下のような人にこそ名医紹介サービスは最適です。
信頼できる医師に診察をしてもらいたい人
病気や怪我の治療にあたっては、患者と医師のコミュニケーションが欠かせません。
どの部分に痛みや違和感があるのかを医師に伝え、患者からの情報や検査データなどをもとに医師は診断を行います。
そのうえで、どういった治療法を採用するのか、その理由なども分かりやすく患者に説明することで信頼関係が生まれ、患者は安心して治療を受けることができます。
名医とよばれる医師の多くは単に手術の腕が良いだけでなく、患者とのコミュニケーションも大切にしています。
セカンドオピニオンを希望している人
同じ病気や症状であってもさまざまな治療法が存在し、医師によって判断が異なるケースもあります。
たとえば、はじめて診察を受けた病院では投薬治療が提案されたものの、セカンドオピニオンを受けた病院では外科手術が提案されるケースもあるでしょう。
どの治療法を選択するのかは最終的に患者本人の判断に委ねられますが、その判断材料とするためにも名医によるセカンドオピニオンはおすすめです。
治療における不安や悩みを解消したい人
大きな手術や長期にわたる治療をスタートする場合、多くの人は不安を抱くものです。
たとえ医師から十分な説明を受けていたとしても、「本当に大丈夫だろうか?」「ほかにリスクの低い治療法があるのではないか?」と疑問を感じることもあるでしょう。
名医紹介サービスを活用すれば、信頼できる医師と密なコミュニケーションがとれ、上記のような心理的負担も低減できる可能性があります。
名医紹介サービスを利用するうえでの注意点
さまざまなメリットのある名医紹介サービスですが、病院で診察を受ける場合と比較したときにいくつか注意しておかなければならないポイントもあります。
通院のしやすさを考慮する
紹介される名医は、必ずしも自宅や職場から近い場所の病院にいるとは限りません。
また、病気の治療方法や病状によっては、継続的な通院が必要になるケースも多いため自宅からの通いやすさなども考慮して決定する必要があるでしょう。
名医を紹介してもらえないケースがある
名医紹介サービスに登録したからといって、必ずしもすべてのケースにおいて紹介してもらえるとは限りません。
典型的な例として挙げられるのは、病気の疑いがある段階で確定診断に至っていないケースや、主治医からの紹介状が得られないケースです。
また、病気や怪我の状態が比較的軽症であり、現在のかかりつけ医や病院での治療が適切であると顧問医師が判断することもあります。
BeMECと他社の名医紹介サービスとの違い・強み
BeMECではさまざまな専門分野に特化した名医を紹介していますが、他社とどのような違いや強みがあるのでしょうか。
顧問医師による確かな目で名医を紹介してもらえることはもちろんですが、専任の看護師がコンシェルジュとなって治療をサポートしてくれます。
外来の予約や入院時の手続き、治療に関する相談や要望の医師への取り次ぎなど、サポート内容は多岐にわたります。
また、名医や顧問医師との交流会や講演会などのイベントも実施しており、自身の病気に関する最新の治療法を学べることもBeMECの特徴といえるでしょう。
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病気の早期治療に向けて名医紹介サービスを活用しよう
闘病生活が長く続くと誰もが不安を感じ、弱気になってしまうこともあるでしょう。
しかし、ほかの医療機関や医師の診察を受けることで、新たな希望が見えてくる可能性もあります。
また、患者と医師は信頼関係があることが前提であり、医師のなにげない言動に不信感を抱く方も少なくありません。
自分の病気の治療が今のままで良いのか不安に感じている方や、信頼できる医師に治療をお願いしたいと考えている方は、ぜひ名医紹介サービスへ登録し顧問医師へ相談してみましょう。