がん治療の病院選びのポイント|後悔しないための3つの基準と注意点
「がん」と診断されたとき、まず悩むのが「どこの病院に行けばいいのか」ということです。
がん治療は長期間に及ぶことも少なくありません。通院のしやすさはもちろん、副作用や生活の不安を解消できる環境があるかは、安心して治療を続けるための大切なポイントです。
本記事では、がん治療の病院選びで知っておきたい施設ごとの特徴や、選ぶ際の基準、高齢者・持病がある方の注意点をまとめました。

Contents
【がんセンター・大学病院・総合病院】がん治療の違い
がんの治療を受ける病院は、大きく「がんセンター」「大学病院」「総合病院」に分けられます。それぞれ役割や強みが異なるため、特徴を把握しておきましょう。
がんセンター
がんセンターは、がん治療を専門とする医療機関です。最新の設備と、がん診療に特化した専門スタッフが揃っており、症例数が圧倒的に多いのが特徴です。希少がんや難易度の高い手術にも対応できる体制があるため、専門性を最優先にしたい場合に適しています。
大学病院
大学病院は、診療だけでなく教育や研究の役割も担う機関です。学内のあらゆる診療科に各分野の専門医が在籍しているため、合併症の管理や他科との密接な連携が必要なケースに強みがあります。また、標準治療以外にも、開発段階にある最新のがん治療薬や、新しい治療法の治験が提示されることもあります。
総合病院
総合病院は、地域医療の核となる大規模な病院です。内科や外科、放射線科など幅広い診療科を備えており、地域に根ざした医療を提供しています。自宅から通える範囲で選べることが多く、入院から退院後の通院まで生活圏内で完結しやすいのが特徴です。
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後悔しないがん治療の病院選び3つの基準
自分に合った病院を選ぶためには、客観的なデータや国の基準を確認することが近道です。
特に以下の3つの視点を持って選ぶことで、病院の設備や実績不足によるリスクを避け、納得して治療に専念できる環境を整えやすくなります。
国が認定した拠点病院
がんの治療を受ける際は、「がん診療連携拠点病院」を選択することをお勧めします。がんに対する高度な診療体制と専門医が揃い、治療実績が豊富である病院であることが国から認定されているからです。
この「がん診療連携拠点病院」は、国が定めた厳しい基準(専門医の数、手術実績、設備体制など)をクリアした病院を指します。がん治療に特化した「がんセンター」や、幅広い疾患に対応している「総合病院」「大学病院」も、認定を受けていればこの拠点病院に含まれます。
拠点病院は、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」から地域ごとに検索することができます。
また、こうした病院には「がん相談支援センター」の設置が義務付けられています。医療ソーシャルワーカーなどの専門スタッフに、高額療養費制度の手続きや仕事との両立について、無料で具体的な相談が可能です。
症例数や手術実績の豊富さ
病院が特定のがんに対してどの程度の治療実績があるかは、治療の質を判断する客観的な指標になります。
一般的に、症例数や手術件数が多い医療機関ほど、その病気に関する経験や治療ノウハウが蓄積されているとされています。多くの患者を診ている分、万が一、予期せぬ合併症が起きた際も迅速に適切な処置が行われる可能性が高まります。
自分が患っている部位や病状について、その病院にどれだけの治療実績があるかを知っておくことで、迷いなく治療を任せられるようになります。
通院のしやすさ
がん治療は退院後も薬物療法や放射線治療などで、数ヶ月から数年にわたり通院が続くことも珍しくありません。そのため、自宅からの距離や交通手段といった「通いやすさ」は、治療を継続する上での現実的なハードルになります。
遠方の有名病院は安心感がある一方で、体力が低下している時の長距離移動は身体に大きな負担を与えます。移動そのものが苦痛になれば、治療を続ける意欲を削ぐことにもなりかねません。
体調変化が起きた際、すぐに受診できる距離に病院があることは、生活の質(QOL)を維持しながら治療を完結させるための重要な条件です。

高齢者や持病がある人の病院選びの注意点
高齢の方や持病という不安要素がある場合は、がん治療中に「他の病気」が重症化するリスクを考慮し、大学病院や県立病院などの「総合病院」も検討すべきです。
入院や治療の負担によって、持病の悪化や別の重い病気が併発し、がん以外の原因で容態が急変するケースは少なくありません。
総合病院であれば、万が一、治療中に心筋梗塞や脳梗塞などが起きても、院内の各科が即座に連携して対応できる強みがあります。
一方で、がんセンターなどの専門病院はがん診療に特化しているため、専門外の疾患に対応できる医師の数は限られています。急病の際に他院への搬送が必要になるリスクを考えると、持病への不安が強い方には、幅広い診療科を備えた総合病院が安心です。
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まとめ
がんの病院選びは、治療の結果だけでなく、その後の安心感にも大きく影響します。
「有名だから」「近いから」といった理由だけで決めるのではなく、国の公的な基準を確認したり、自身の持病によるリスクまで管理できる体制があるかを見極めたりすることが、最良な環境を見つける近道です。
今の状況に迷いや不安がある場合は、専門家の知見を借りることも含め、検討することが重要です。自分に合った医師や病院を主体的に選ぶことは、適切な治療をスムーズに進めるための大きな助けとなります。
投稿者
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒



