腹腔鏡
腹腔鏡は、腹部の内部(腹腔)の手術や検査に利用される内視鏡の一種です。
一般的には、「腹腔」と呼ばれるお腹の中の空間にカメラや光源を備えた細い管を挿入し、内部をテレビ画面の映像で見ることができます。
この手術法は、小さな切開部を通じて器具を挿入するため、開腹手術に比べて傷口が小さく、手術後の回復が早く、痛みが少ない特徴があります。
腹腔鏡は、主に内視鏡技術を用いて行われ、胃や腸、卵巣、子宮、胆嚢、腎臓などの手術や検査に利用されます。
医師はカメラ映像を見ながら手術を行うため、正確で効率的な手術が可能です。腹腔鏡は、診断と治療の両方に幅広く活用され、患者の回復期間を短縮するなど、医療の進化に寄与しています。
投稿者
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒