PCR検査
PCR検査は、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略称であり、遺伝子やウイルスの遺伝子を検出するための高感度な検査法です。
この検査は、ウイルスや細菌、疾患の診断、遺伝子の異常の確認、DNAの増幅などに広く利用されています。
PCR検査の基本原理は、DNAやRNAの一部を増幅させることで目的の遺伝子断片を増やし、その有無や量を検出するものです。
感染症の場合、ウイルスの遺伝子を検出することで感染の有無や病原体の種類を特定するのに利用されます。
特に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断においては、ウイルスの遺伝子をPCR検査で検出することが主要な手法となっています。
PCR検査は、感染の早期発見や感染拡大の抑制、適切な治療法の選択などに重要な役割を果たしており、感染症の診断に不可欠な検査法となっています。
投稿者
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒