B型肝炎
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって肝炎を引き起こされる感染症です。感染経路は、血液や性行為、母子感染などが主なルートで、このウイルスが肝臓に感染すると、急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの病気を引き起こす可能性があります。
急性B型肝炎の症状は、疲労感、食欲不振、黄疸(目や皮膚の黄ばみ)などがありますが、症状が出ないこともあります。
慢性化すると、肝機能の悪化や肝硬変、肝臓がんのリスクが高まります。
予防策としては、B型肝炎ワクチンの接種が有効で、感染リスクの高い医療従事者や性的リスクがある人々に推奨されています。
また、感染予防のためのコンドーム使用などの衛生対策や安全な性行為の実践が重要です。また、最近では母子感染を阻止するために、B型肝炎に掛かっている母親から産まれた赤ちゃん全員に無料でグロブリン、ワクチンが摂取されるようになりました。
感染が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な対応を受けることが重要です。
投稿者
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒