肺炎
肺炎は、肺の中に急性に炎症が起こる疾患で、主に細菌、ウイルス、真菌、原虫などの病原体によって引き起こされます。
これらの病原体が気道を介して肺に侵入し、肺胞や気管支を感染させることで発症します。
症状は発熱、咳、痰、呼吸困難、胸痛、全身倦怠感などがあります。診断には、症状や胸部X線、胸部CT検査、血液検査、痰の検査が行われます。
治療には、抗生物質(細菌性肺炎の場合)、抗ウイルス薬(ウイルス性肺炎の場合)、対症療法が行われます。予防策としては、風邪やインフルエンザの感染予防、予防接種(肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチン)、手洗い、適度な休養、バランスの良い食事、禁煙などが重要です。
肺炎は、特に高齢者、免疫力が低下している人、慢性疾患を持つ人、喫煙者では重症化する傾向があります。重症化させないためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種による予防が重要で、特に肺炎が重症化しやすい高齢者は肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。
投稿者
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒