MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、身体の内部の詳細な構造や状態を見るための非侵襲的な医療検査法です。この検査は、強力な磁場と無害な無線波を使って、体内の水分子や脂肪分子などの信号を検出して画像化します。
被検者(患者)はドーム状のMRI装置の中に横になり、装置が身体の周りで強い磁場を発生させます。
この磁場により体内の水分子が整列し、無線波を受け取って信号が発生することにより、体の内部の構造や組織の画像が生成されます。
X線などの放射線を使わないため、安全であり、特に脳や関節、内臓などの詳細な構造や病変の確認に用いられます。
診療ではこの画像を解析し、疾患や異常の有無、進行状況を評価します。MRI検査は、がんの検出、脳卒中や脳動脈瘤の診断、関節の損傷の評価など幅広い医療目的に利用されています。
投稿者
小野正文 教授(医師・医学博士)
香川大学医学部肝・胆・膵内科学先端医療学 教授
東京女子医科大学足立医療センター内科 非常勤講師
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員
FeliMedix株式会社 創業者・医療顧問
高知大学医学部大学院医学研究科卒