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コラム・インタビュー- COLUMN / INTERVIEW -

【東洋医学】お疲れが続くあなたは肝臓・胆嚢に原因が?!

コラム

東洋医学からみた肝臓と胆嚢

『肝胆相照らす』ということわざがあります。

互いに心の底まで打ち明けて親しく付き合うという意味ですが、これは肝臓と胆嚢の関係からきています。

肝臓で作られた胆汁を胆嚢で溜めて必要な時に出す、どちらも生命を支える大切な臓器です。

西洋医学ではあまり胆汁のことは重要視されていませんが、東洋医学では胆汁にとても重きを置いています。

実際に漢方を処方する中で、牛胆(ぎゅうたん)を処方に加えることで胆汁が良く出るようになり、色々な病気の治療効果がぐっとアップした症例を数多く経験しました。

ところで、馬と鹿と書いてなぜバカというのでしょう?

馬と鹿に共通するのが、胆汁をしまっておく袋、胆嚢がない「嚢なし(能なし)」です。

栄養価値のある脂肪をとっても、胆汁が十分にないと乳化吸収が十分でなく、いざという時の頑張りができません。

「馬鹿だね、あんたは・・・。能なし!」

元気がなくなり、働くのもおっくう。

考えることもめんどくさい。

働きたくとも身体がいうことをきかない。

考えたくとも考えられない。

ついに能なしのレッテルを貼られてしまっている人がいるかもしれません。

いやいや、頭が悪いのではなく、このような方は胆汁やホルモンの分泌が少ないことが多いのです。

胆汁の働き

胆汁には毒消しの力があります。

口から入った添加物、野菜のアク(アルカロイドという毒)、アルコール、たばこ等のいろいろな毒を胆汁で消してくれています。

さらに、体内でできた疲労物質も胆汁が解毒してくれます。

胆汁が不足すれば毒が体内に残り、考えが鈍くなり、能なしになってしまいます。

また、胆汁には腸の動きを良くし大便をスムーズに排泄させる力があります。

胆汁が悪い細菌を殺し悪玉菌の増殖を抑えるので、気持ちの良い排便を促します。

大便が黒くてくさい場合は、胆汁不足が考えられます。

胆汁不足で便秘をすれば、体内に毒素がまわります。

そうなると、イライラしたり、何もしたくなくなり、能なし、やっかい者になりかねません。

胆汁がしっかり働き、善玉菌の働きが活発になれば、善玉菌が私たちの身体に必要な栄養物を生産してくれます。

腸がきれいになれば頭脳明晰になる、これは腸脳相関といわれるものに結びつきます。

ちなみに「嚢なし」の馬は胆汁が少ないので、疲れやすく汗かきです。

汗を出して毒素を捨てています。

汗の出にくい犬は、毒素を捨てるのにいい胆汁を持っています。

冬眠穴居の蛇、カエル、熊などの胆汁もすこぶる良質です。

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胆汁が足りないなら「牛胆エキス」がおすすめ!

胆汁の分泌が少ない方、能なしになりたくない方は、胆汁の分泌を盛んにする『牛胆エキス』を是非お試しください。

病院の肝臓病に使われる「ウルソ」は合成されたデオキシコール酸のみですが、牛胆に入っているのはグリコデオキシコール酸、グリココール酸、タウロデオキシコール酸、タウロコール酸など、複数の人間の胆汁の組成割合にとても良く似たものが入っています。

以前、病院のウルソで吐き気の副作用があったお客様に牛胆製剤を服用頂き、とても好評でした。

人工のものではなく人間の胆汁組成によく似た牛胆だからです。

東洋医学の五行説の理論に「肝は怒りをつかさどり、怒りは肝を損なう」と説かれています。

つまり、肝が弱いと怒りっぽくなり、逆にいつも怒ったりイライラしていると肝臓を悪くしてしまいます。

身体と心を落ち着かせ健康で過ごそう

病は気からといいますが、気の持ちよう、心模様で病気になるということです。

人間の体は、体内より自然にわいてくる消化液(外分泌液)とかホルモン(内分泌液)によって動かされています。

これらの分泌液は、気持ちや心模様で分泌の状態が変わってきます。

怒ってイライラすると肝臓に関係のあるホルモン・消化液の分泌が狂うので肝臓を悪くし、胆汁の分泌が悪くなり、胆嚢がないのと同じ状態になるため“能なし”になりかねません。

「胆力」があるとかないとか言いますよね。

度胸、肝っ玉のことです。

肝臓も、胆嚢も、精神的な事に深く係わっているのです。

肝臓や胆嚢だけでなく、喜怒哀楽の感情は五臓六腑に影響を及ぼします。

心を透明にして感情をあちらこちらに引っ張られる事なく、いつもゆったりとした気持ちで、身体も心も共に健康でありたいものです。