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マンジャロ®皮下注とは?「脂肪肝や肥満」治療も期待できる新薬!?

コラム

最強の糖尿病治療薬

GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ®皮下注」が2023年4月にいよいよ発売になります。

自宅で皮下注射が出来る注射薬なのです。

しかも週1回の注射で良いのですよ! 

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血糖現象だけでなく、体重減少効果も抜群!

さらに、凄いのはこれまでにない体重減少をもたらしてくれることです。

これまでの週1回の注射薬(トルリシティ皮下注)と比べても効果は抜群です。

日本人に対する治療では、血糖値の指標であるHbA1c(過去1~2か月の血糖の平均指標)が大幅に低下し、体重も大幅に低下します。

2型糖尿病患者636名(病歴4.8年、年齢56.6歳、HbA1c 8.2%、体重78kg、BMI 28.1、eGFR 79 )に対し、52週間(約1年)投与した結果、

Hb1Ac

体重

マンジャロ  5mg

-2.40%

-5.8kg

マンジャロ 10mg

-2.60%

-8.5kg

マンジャロ 15mg

-2.80%

-10.7kg


非常に強い血糖低下および体重減少効果が認められました。

副作用は、嘔気(12~20%)、便秘(15~18%)と若干多めでした。

低血糖は、他の薬剤併用がない方の場合はほぼないとのことでしたので安心して使用できます。

詳細は下記の動画をご覧くださいただし、医療関係者向けとなっています!

横浜市立大学分子内分泌・糖尿病内科の寺内康夫教授がお話されています。

とても分かりやすい内容です。

医療関係者向け| マンジャロ(チルゼパチド)SURPASS J-mono試験動画 (lillymedical.jp)

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脂肪肝に対しても効果的!?



肥満の方にも朗報ですが、私の専門である脂肪肝(NASH:非アルコール性脂肪肝炎など)にも効果が期待されますね。

私が診ている糖尿病を有する肥満患者さんも期待して待ってる方がたくさんいますよ。

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マンジャロの作用機序について

GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の両インクレチンの作用を単一分子に統合した国内初のGIP/GLP-1受容体作動薬です。

もともとインクレチンは胃や十二指腸を食べ物が通過した際に分泌されるホルモンです。

このため、食後の満腹感を感じさせるホルモンとも言えます。

マンジャロは2種類のインクレチンに作用することにより従来よりも強力に食欲を抑えてくれます。

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自己注射の仕方

(詳細は医師にお伺いください)



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投稿者

小野正文 教授(医師・医学博士)