私たちの体に備わった「最強の力」
コラム
私たちの体には、生まれた時から「恒常性維持機能(こうじょうせいいじきのう)」という、最新の科学でもつくることができない“最強のシステム”が備わっています。
これは、どんな環境でも元気に生き抜こうとするための、自動調整システムです。
しかも、この機能は心にも体にも備わっています。
心では、潜在意識の奥にある知恵が、気持ちや行動を守ろうと働きます。
体では、神経・免疫・ホルモン・代謝といった仕組みが連携し、常にベストな状態を保つように動いています。

例)
- 寒いときは体温を上げようと震えたり、血管を縮めて熱を逃がさないようにする
- 暑いときは汗をかいて体温を下げる
- 甘いものを食べすぎたら、血糖値を下げるためインスリンを分泌する
- 水分が足りないときは、腎臓が水を再吸収して尿の量を減らす
このように、体温・血圧・血糖値・水分量・pH(酸性とアルカリ性のバランス)などが、いつも一定に保たれているのは、この恒常性維持機能のおかげです。
私たちが意識していないときも、眠っている間も、ずっと働き続けてくれています。
恒常性維持機能を活かすことが“最強の治療法“
どんなに優れた医師や薬でも、症状を一時的に抑えるだけでは本当の改善にはなりません。
自分の体が本来持っているこの力をしっかり働かせることこそ、自然治癒力を最大限に発揮する方法なのです。
この「最強のありがたいシステム」に感謝し、日々の生活でサポートしてあげれば、あなたの体は自ら元気を取り戻し、守り続けてくれます!
今日からできる「恒常性維持機能」を最大限活かす生活習慣
- 食事: できるだけ自然に近い食品を選び、加工食品を控える
→ 日本人なら「まごはやさしい」の和食がおすすめ - 運動:1日7,000歩以上歩く人は、健康寿命が長くなると言われている
- 睡眠:体の修復時間とされる6時間半以上を確保
- 感情: どんなときもニコニコ、笑顔で過ごす